北秋田の植物(絶滅危惧種編)
北秋田の植物(絶滅危惧種編)
北秋田の植物(絶滅危惧種編)
3年間の秋田生活も明日で最後。

せっかくなので、3年間山に入って出会った希少植物について記してみます。
誰の役に立つか分からないけれど、いつか誰かの目に触れると信じて。
(といっても詳しい場所は書けないですね。盗掘されちゃうからね。)

写真は自分のTwitterより。DNは3枚しかUPできないので抜粋しました。


・エビネ(ジエビネ)(Calanthe discolor
環境省:準絶滅危惧(NT)
秋田県:準絶滅危惧種(NT)

・サルメンエビネ(Calanthe tricarinata Lindl. 1832)(写真)
環境省:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
秋田県:絶滅危惧ⅠB類(EN)

上記2種はとある森林の道なき斜面を登っているときに発見しました。純粋な数はサルメンの方が多かった。
北秋田近辺で見られるエビネの仲間はこの2種が殆ど、とのこと。


・コアニチドリ(Amitostigma kinoshitae (Makino) Schltr.)(写真)
環境省:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
秋田県:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

上小阿仁村の花にして絶滅危惧種。実物見たときはあまりにも小さくて撮影に苦労しました。
園芸用に流通もしている(道の駅などで普通に売ってる)けれども野生種の保全も検討した方が良いのでは?もうやってるのかな…


・シラネアオイ(Glaucidium palmatum Siebold et Zucc.)
秋田県:準絶滅危惧種(NT)

日本固有種。春頃に斜面崩壊地の視察をしたとき群生していました。
植えられてるものは割と目にするけど野生種は実は初めて。


・ショウキラン(Yoania japonica Maxim.)(写真)
秋田県:準絶滅危惧種(NT)

光合成しない腐生植物の一つ。イマイチ地味な色の仲間が多い腐生植物にして、このように鮮やかなカラーリングは珍しい。
今年の豪雨で流された落ち葉が貯まっていた箇所に、ちゃっかり生えていました。


・ツチアケビ(Cyrtosia septentrionalis
秋田県:絶滅危惧ⅠB類(EN)

ショウキラン同様に腐生植物。汚い色の花を咲かせ、秋に赤黒い実をつける。
割とどこでも見かけるので、県内のレッドデータに載ってる(しかもⅠB)のには驚きでした。


その他、ミズトンボ(Habenaria sagittifera)らしきものも見つけました。恐らく同定ミスのため記述は控えます。


3年間で植物の知識も鍛えましたが、あんまり希少種には出会えなかったかな?
もっと知識があればより多くの希少種に気付けたかもしれませんが、今はこれが限界という感じです。

次回は外来植物について記述したいところだけれど、振り返ると発見した外来種はかなり数が多かったので気が向いたら書くことにします。

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